第1章:視聴率?何それ食べられるの?
1.どうでもいい視聴率の話から
かつて金曜夜9時に放送されていたドラマ「レガッタ 君といた永遠 」の平均視聴率が5.4%だったと聞かされて、「うーん、裏番組に日テレ名物ジブリ砲が来たから仕方ないよね」「そういえば、後に別の局の火曜9時に放送された、同じコンビの絶対彼氏 完全無欠の恋人ロボット は数字はよかったよね」「うん、ただスペシャル版 はなかったことにするけどね」などと思った人はいたかもしれない。でも、テレビを見ているだけの側にとっては、ここでいうところの「視聴率」は、ただの話のネタであって、そんな数字を大々的に叫ばれても、何それ? 食べれるの? 程度の認識でしかない。
でも、テレビに携わる人たち、そしてスポンサーさんにとっては、「視聴率」は死活問題であるらしい。そういえば、今でこそ紅白歌合戦は視聴率40%行くかいかないかで、ワイドショーで話題になったりするけれど、昔は、50%とるとらないで、関係者の首が飛ぶうんぬんという噂もあったんよなあ。もっとも、視聴率なんぞを考えなくても、NHKが受信できる家庭からは徴収しているんだから、そんな数字どうでもよさそうなのになあ。
そういえば、現在40%とらないとダメよと言われた場合、39.9%でした~ってなった場合、どうなるんだろう。SHOP99よろしく、100円じゃなくて99円だと、やすく感じる効果が発動して、あんたクビ! と呼ばれるのかなあ。0.1%は仕方ないと取られるのかなあ。まあ、見ている側にとっては心の底からどうでもいい話だけども。
そういえば、視聴率なんていうどうでもいい内輪情報を、情報番組やら、スポーツ新聞やらでもたまに報じているよなあ。実際、視聴率三冠王がどうとかそんな話もたまに出てきたりする。確か、19時から22時のゴールデンと、19時から23時のプライム、6時から24時の全日の、3つの区分でトップがどうとかこうとか。知らんがな。
そんな視聴者にとってはどうでもいい数字のために、視聴率調査機を設置している家を嗅ぎつけて、謝礼を払うからオイラの番組見てくれよな! と言った人がいて、大問題になったことがあったなあ。(遠い目)もっとも、そういう買収よりは、捏造報道や印象操作を積極的に仕掛けてくる輩の方がよっぽど悪質だとは思うけれども。
(2009年8月2日更新 ver1.0)
解説: