林修の今でしょ!講座3時間スペシャルの視聴メモを書く回といいつつシステム語り? 備忘録672回
2014年4月8日に放送された回の視聴メモの分としては、有識者の人は「政府の借金」と言っているのに、何故か、字幕では「国の借金」としていたところが、テレ朝コノヤローと思えたという重箱の隅のメモはともかく、今回は、システム語りである。
1ブロック4人で成立するシステム
これは、深夜帯にかつて放送していた番組がゴールデンタイム(今もそういうのかどうかはしらん)に移転してきたということでいいのだろう。情報バラエティのジャンルで、おそらくいいのだろう。
システム的には、1ブロックにおいて、1人の有識者の話を聞くスタイル。その話を聞くのは、一を聞いて十を知るタイプの林先生に、アシスタントとしてのアナウンサー1名、そして、全体のフォロー役として、色々と頭の回る万能タイプの学友1名。(あとは観客)ってことで、表に出ている人は実質4人という、ものすごく、コンパクトな状態になっている。
このコンパクトなスタイルは、現状において、ゴールデンでやるタイプの情報バラエティでは、ちょっと珍しいタイプなのかもしれない。だいたい、この手の番組は、もう少し人が多くなっていて、ひな壇スタイルになっている場合が多いからねえ。
オイラのひな壇スタイル観?
MCをコンダクター役として機能する、ひな壇スタイルが開発されて、もうかれこれ20年近く経っているわけだ。
昔は、圧倒的なMCの能力が主体になって、全体を動かしていたものが、後にMCの能力がどうあれ、ひな壇側に対バラエティ戦で有能なやつをいれておけば、どうにでもなるという状況にまで来てしまった、いわば、進化(進歩)の終点に来てしまっている状態で、このコンパクトなシステムに還るのは、必然なのか偶然なのか。
特異点はおバカ役の排除
それはともかく、この番組のシステムで特筆すべきは、この手の、有識者の話を聞きましょう系の番組でありがちな、いわゆるおバカ役がいないという点にある。
おバカ役の役割といえば、本人の意図はともかくとして、やや分かりにくい話を、もう少し分かりやすくするためのアイコンとして機能する場合が多い。見ている側に対する、交通整理の役割を、多少は担っているといえる。
でも、この番組に関しては、そういう交通整理は、林先生が分かりやすい喩えを言うか、万能型の学友役がさっさとやってしまうので、二度手間にならない。話がさっさと進んでいくので、テンポがよいわけだ。
想定している視聴者層の変化
このことは、別の視点からみると、今のテレビ視聴者のメインは「話を聞けば、ある程度、その話を理解できる人」としているのかもしれない。
これは、もしかしたら、数年前からずっと、池上さんの番組がヒットしていることから得られた結論なのかもしれないし、単にテレビ視聴者の年齢層が高い(要するに、オッサン、オバハンがメインになってきている)ということによるのかもしれない。
ゴールデンにおける情報バラエティの救世主か否か
この番組が上手くいった場合のことを考えると、ゴールデンでの情報バラエティでも、そんなに表に出てくる人数かけなくてもいいんだ、朝の情報番組や、夕方や夜の報道番組ぐらいの人数以下でもそう問題ないよねってことになると、色々と場から追い出される人は増えていくのかもしれない。
流動性が生まれることになるかもしれないという意味では、もしかしたら、この番組こそが、情報バラエティの救世主になるのかもしれないし、これこそが、情報バラエティの進化(進歩)の終点を担うものになってしまうのかもしれない。
まあ、どちらにせよ、ものすごーく興味深いシステムなのであります。
1年前の記事(2013年4月8日-9日)
なし
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