ラジオにおけるコントロール対象の拡大 備忘録648回
今回の備忘録でグダグダ書いていることを適当にまとめるとこんな感じになる。
- 数年前ならば、ラジオのパーソナリティは、番組を聞こうとする濃いファンを相手にするだけも成立していた。
- 今、人気者の発言は、濃いファンとは別のところへ拡散する状況にある。
- パーソナリティはその拡散原因であるメディアも相手にする必要がでてきた。
私は、ラジオはひっそり聞いて一人でニヤニヤしたい派ではあるけれど、そんな時代じゃないよねということを、適当に理由を引っ付けてグダグダと語るというのが、今回の備忘録の趣旨になる。
ちょっと前までは濃いファン相手だけでもよかった
数年前ぐらいまでのラジオ番組となると、(若干斜陽産業であるがゆえに)わざわざ特定のラジオ番組を聞くというのは、そのパーソナリティの濃いファンが多かった。
なので、パーソナリティ側は、濃いファンを相手に話をするだけでもある程度、成立していた。そして、そういう濃いファンをコントロールするということもできた。
コントロールといっても、そこまで大それたものでもなくて、例えば、今度のイベントで、こういう合言葉を言うから、レスポンスとしてこのフレーズを言ってね的なことも、そのコントロールの範疇である。
語っていた事をそのまま記事にするメディアの台頭
しかし、今は、その発言を知る事ができるのは濃いファンだけとは限らない。
これは、備忘録640回でも、ちょこっとだけ触れた話ではあるけれど、「語っていた事をそのまま記事にするメディア」の登場という面が大きい。主に、ネット上のサイトがこの動きをする。
例えば、某虎の情報がいっぱいのメディアも、ネット上のサイトにおいては、ローカル番組で語られていた話がそのままズバリ出ていたり、他のメディアについても、この話、そういえばさっきあの番組で言っていたぞ!ということがそのまま記事になっていることもある。
特に人気者は狙い撃ちでその結果…
もちろん、メディア側も商売でやっているので、だいたいやり玉にあがるのは、数十年間継続しての人気者だったり、毒舌経由の人気者だったり、一時期休養していた人気者だったりと、とにかく、基本的に世間で人気のある人たちの発言が掲載されていく。その中でラジオ内での発言も例外ではない。
昔なら、聞いているのはパーソナリティの濃いファンが多数で、ある程度、共通認識が構築されていたがゆえに、「まーた、この兄ちゃん妙なこと言っているなあ」という「いつもの戯れ言」で許されていたこともあっただろう。
でも、今や、そういう共通認識を持たない人も、その発言を知る事ができるようになったので、「いつもの戯れ言」では、済まない状況になることもあるわけだ。
人気者が持つべきメディアコントロール能力
そんなの拡散する奴が悪いじゃーんと、パーソナリティや濃いファンがいくら言ったところで、今の流れがそうなってしまっている以上、どうにもならない。懐古主義に浸ったところで、じゃあ、昔(といっても、武闘派リスナーが多かったころではなく、ほんの数年前ぐらいの状況)に戻れるのかというと、そりゃ難しい。
なので、現状においては、人気者は、濃いファンだけしか聞かないラジオであったとしても、濃いファンに対する対応能力だけじゃなく、拡散メディアに対する対応能力も要求されるということになる。
平たく言うと、人気者こそ発言には気をつけろということではあるけれど、ラジオ番組は一人でニヤニヤして聞く主義の私としては、ちょっとツマラナイ時代になったのかもしれないなあと思う反面、ある種、発言に気をつけるという縛りが生まれることで、何か別のものも生まれるのかなという期待もちょっとあったり。
1年前の記事(2013年1月24日-25日)
なし
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