ま総研2000(まどの総合研究所ver.5.1)

みんながみんなその物事に興味があると思っちゃいけないよという精神で綴る備忘録

一定の要件を満たさない者の覚悟 備忘録632回

   

日本において、この時期には、ちょっとした特殊な風習が適用される。この時期は、七面鳥じゃなくて某ファーストフードのチキンを食べるというものよりも、もっとおっそろしいものがあるのだ。これを紹介する。

・一定の要件を満たす者は、クリスマスイブの際に、「契約を行うか、行わないか」について、いずれかを選択しなければならない。

他国において、上記とは別の一定の要件を満たす者は、だいたいクリスマスに家族で過ごすことになるのだろうけれど、日本においては、一定要件を満たす人たちは、イブの際に、否が応でもいずれかの選択を迫られることになる。

ただ、この場合、その一定の要件を満たす者のほとんどは、一時の欲求を叶えるために、契約する方を選択することになる。これにより、ある者は幸せを感じるだろうし、ある者は色々と感じるものもあるようである。

ただし、この契約にはいくつか問題点がある。契約のためのランニングコストもさることながら、その中で出る問題点は、自分の技能・技術、あるいは装備品・装飾品・装着物を過信した場合である。つまり、油断による失敗の場合、その問題点は顕著に出る。

この場合、その契約をした者のコンディション等により、結果は様々ではある。特に何も無い、というか、逆に後であってよかったという者もいるだろうし、後に一時のよろこびが一児のよろこびになった者もいるだろう。しかし、人として生きる上での墓場に行くこととなった者もいることだろうし、角を隠しきれない魔女となった者もいることだろう。

そう、たった1つの契約の結果が、その者の環境等によって、あまりにも変わりすぎるという問題なのである。これは、契約の際、この結果のブレが大きいことを知っているのに、口に出してくれない白いやつのせいでもある。

さて、この一連の状況を、そのことわりとは別の次元にいる一定の要件を満たさない者たちは、落ちていった者を歯がゆく、そしてたまには怨嗟の声をあげつつも、何度も何度も見てきた訳だ。そして、あるとき、その一定の要件を満たさない者は決意したのである。

その契約をした者の中で絶望の運命となった者を救い出すために、何度でも繰り返すのである。「クリスマスの中止のお知らせ」を。


1年前の記事(2012年12月24日)

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