2013年新語・流行語大賞について、いつにも増してブツクサと言う回
今年も、この季節がやってきた。新語・流行語大賞について、いつも以上にブツクサ言うのだ。
2012年のときも書いたけれど、あの人がご健在なら、この候補語はないだろうなあと思うものがちらほらあったとともに、今回は特に、大賞が4個あって絞りきれていないっていうのは、さすがにこれはないわあ。
2個あって絞れないのならともかく、4個となると、最終的に責任を持つという人が、いたのか、いないのか。なんかモヤモヤ感がありまくりである。
もっと言っちゃうと、今回の選考委員の早稲田閥臭うんぬんはともかくとしても、いくらなんでも大賞に大衆ネタを4つぶっこんでおいといて、1年中流行していたアベノミクスが入っていないのは、色々とあからさますぎてもうね。
さらにいっちゃうと、トップテンの中に、明らかに色々な気配がぷんぷんするワードをぶっ込みやがってと、この(以下略)。
ということで、ただでさえ、ブツクサ言うコーナーが、さらに輪をかけてブツクサ言うことになるかもしれないけれども、とりあえずスタート。
今でしょ!
大賞その1。中継で発した言葉が、CMで使われるようになって、今に至る。話題になったのって、はねトビあたりでパロディCMやっていたころのちょっと前からなので、相当なロングスパンの流行ではある。端的に言えば古い。とはいうものの、これについては何となく納得の結果。
お・も・て・な・し
大賞その2。オリンピック招致における、狙いに狙った台詞。でも、この言葉でオリンピックを呼び寄せたかどうかは不明。その後の報道の持ち上げ方があからさま過ぎて、なんかねえとは思ったものの、「○○○なし」とやれば、かなり応用が利く言葉なので便利ではある。
じぇじぇじぇ
大賞その3。「あまロスとはなんだったのか」の暖簾でおなじみの朝ドラにおける台詞。普段、朝ドラを見ない層も食いついたという点では、ドラマとしての功績は大きいけれど、正直「じぇじぇじぇ」はそこまでピンとこなかったけどなあ。
倍返し
大賞その4。続編を作りたそうにしている臭がぷんぷんする某ドラマの決め台詞。慣用句とか08小隊とか、他色々と昔から使われている言葉ではあるけれど、実際に本当に今年流行した感は、確かにある。これもなんだかんだで、色々なシチュエーションで使い勝手がよい。汎用性が高い。
アベノミクス
現政権の経済対策の総称っていえばいいのかな? 今後、これが上手くいくにせよ、いかないにせよ、言葉そのものは完全に使いまくっている現状があるわけで、造語としての流行度合いは、他の物とは比較にならないぞと、半端ないって!って話である。これを大賞から外したというのは、なんか臭うわあ。
ご当地キャラ
全国に雨後の筍のごとく生えていった、各地域の宣伝用キャラの総称。数年前から、有名な奴が、彦根や奈良などで、ちょこちょこ出てきたりしていたのはいい思い出ですね。こういうのって、最初のうちはいいけれど、規模が大きくなればなるほど、色々な思惑に左右されたり、シガラミにがんじがらめになって、結果アレになっちゃうんだけど、今後どうなるかな? 今年ですら色々アレっぽかったからねえ…
特定秘密保護法
外交・軍事・公安系統はお口チャックということだけど、その線引きってどうなの?というところは確かに気になるところではある。なお、言葉としては、そこまで流行した言えるのかどうかは疑問。ところで、特定秘密と報道しない自由はどっちが強いの?
PM2.5
微粒子レベルで存在する健康に深く関わる有害物質。偏西風、ああ偏西風、偏西風。これも環境・気象系の言葉として広く流行しているのでもっと評価が高くてもいいのになあ。濃度が高いのは嫌だけど。
ブラック企業
日本の多くの企業の総称というわけではない。もっと前から言葉はあった気もする。気の滅入るワードであることには間違いない。景気がよくなったら、こういうものは消滅していくものなのだろうか。
ヘイトスピーチ
憎悪表現と言われても、あいつらはよくて、あいつらはダメな理由はどこにあるんだい?という話になったときに、表現の自由を含めて、これまた線引きってどうするの?というものすごーくデリケートな話になるんで、この言葉を使う時は、使用上の注意をよく読んでお使い下さい。
以上。
※サムネイルは、フリーの素材配布サイト・七色☆素材:帽子のイラストから、カウボーイハットを使いました。何故、カウボーイ?
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