相手の気持ちを考えるプロセス(新備忘録 #170)
しくじり先生(2016年1月25日放送分)では、相手の気持ちがわからないという話が議題になっていた。ただ、これを自己中心的なKY(サンゴへの落書きではない)として安易に片付けてしまうのは、ちょっと違う気はするのだ。
多少、話は盛っているだろうから、話半分にしても、とりあえず「言われりゃ理解できるんから、言ってくれよ」というところに収束していたではないかと。結局、わからんものはわからんのよという話になっていたじゃないかと。
相手の気持ちを考えろ(理解しろとは言っていない)
だいたい、多分、みんな、小さい頃に言われたこととして、「相手の気持ちを考えろ」みたいなことってあるんじゃないかなあ。
なるほど、考えてみた。その結果。「うーん、わからない」
そりゃ、そうだ、本当のところなんてわかるわけもない。
例えば、国語の問題で、その時の筆者の気持ちを答えろと言われたところで、小説でも論説文でも、分かるのは、あくまで、出てきた文章から類推されるところまででしょ。ましてや、生身の人間やをや。特に文章が書かれていない相手をみて、それでも行けるのは類推まで。そりゃ大変だわ。
あと、「相手の気持ちを考えろ」というのは、自分が行動を起こした結果、相手がどう思うか考えろということも含まれるので、もっとややこしい。
別に悪気なく言ったことが、相手にとっては、ものすごーく気分を害する言葉だったみたいなことは多分、誰にでもあてはまることだろう。
「タバコ吸うやつって(自主規制)だよねー」「おい、俺は愛煙家だゾ」みたいな感じですね。
相手の気持ちを考える2層構造
なので、相手の気持ちを考えるというのは、大まかに言うとこういうことなのかなあと思う。
1段階目
- 相手を観察する。
- その観察から、得られた情報をまとめる。
- そのまとめられた情報から、相手の状況を類推する。
2段階目
- 相手の状況を見て、自分の取るべき行動を考える。
- その行動によって、相手がどう動くかを予想・予測する。(行動の候補は多数存在する)
- 上記の行動予測で得られる相手の状況が、(自分にとって)都合がよいであろうものを選択する。
例えば、相手の顔色を見て土気色だったら、現状しんどいんだろうなあくらいは多分わかるだろうし、それを見て、「大変だね」と相手を気遣う感じのセリフを言うか「やーいゾンビ顔ー、墓に帰れー」と笑わせようとする目的で言うかの、どっちの選択肢を取ると、より都合がいい結末を迎えるかを、予測しようねという話である。
どっちが都合がいいのかは、知らんけど。
自然とできちゃう人々はいいけれど
多分、いわゆるコミュニケーションスキルのある人というのは、この作業を自然とできていて、その状況に合わせて、その都度行動を起こすことができるタイプの人のことをいうのだろう。
でも、その作業を自然にこなせない人も、おそらくは一定数はいるはずなのである。だって、上記であげたとおり、このプロセスって意外とややこしいもの。
そういう人には、ある程度、段階を踏むべきであるということを教えればいいんじゃないのかと。だって、こういうことは言われればわかるんだから。
あくまで自分主体の立場
ちなみに、上記のプロセスの中で、「相手の状況が、(自分にとって)都合がよいであろうものを選択」と書いたのは理由はある。
相手の気持ちなんて本当のところはわからないよねという立場にある以上、相手にとって都合がいい選択肢なんて絶対にわからない。なので、自分にとって都合がいいということが、円滑なコミュニケーションをとることならば、そうすればいいよねということなのである。
なので、自分にとって都合がいいということが、相手を壊すことを目的としているのなら、まあ、そういうことだよねという意味も含まれているのは、内緒の話であり、悪用した場合のコールドリーディングなのかもねと思ったりするんだけど、それはまた別のお話。
視聴メモミニ
投稿時間までに見て気になった番組メモ
19:00-21:48 しくじり先生 テレ朝系
松本明子さんのターンは、思いっきり1月に起きた芸能ニュースとリンクするところがあるなあと思わんでもないのはさておき、話半分にしてもすげえよ。見栄晴さんのターンは、結局、豪運こそ力ってことと、欽ちゃんすげえって話に収束していないかいと。
気になる地上波
ないよ。
1年とちょっと前の記事紹介(2014年10月28日-10月31日)
どぅんつくぱ〜音楽の時間〜 2014年10月31日放送分 プチ視聴メモ
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仕切り直し 新備忘録その1
まとめ 備忘録777回(とりあえずの区切り)
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