ま総研2000(まどの総合研究所ver.5.1)

みんながみんなその物事に興味があると思っちゃいけないよという精神で綴る備忘録

流行語大賞は本当に後から来たものの方が強いのかどうかを過去8年分位を調べてみたの巻 窓野総研 第104回

   

このコーナーは、煩悩の数であるところの第108回を迎えたところで、次から新窓野総研(仮)みたいな感じで、旧ブログの分をリミックスしていこうかなあと考えているのだった。

さて、今回は、記憶に新しい方が強い説 備忘録584回のニュース紹介パートにて、新語・流行語大賞について聞かれたスギちゃんが、後から出てきた言葉の方が強いという趣旨の発言をしたことについての話。

だいたい、この流行語大賞は年末ごろに決まるわけで、そりゃ選ぶ人もその決めるちょっと前ぐらいのものの方が印象に残っているから、後から出てきた言葉の方が強そうだよねということは、なんとなーく思う所ではある。

でも、リアルにそうなのかな?もしかして先入観じゃないのかな?実はそうじゃなかったって指摘できちゃったら、素晴らしいし、ワイルドだろ。ってことで、ちょっとドキドキがワクワクになりそうな気配を感じたので、やってみることにする。

さて、当ブログ及び旧ブログでは、2005年から2012年において、新語・流行語大賞について、あれこれ述べているということから、とりあえず、2005年から、ちょっとずつ検証していく。(ただし、2005年については旧ブログでは軽く触れているだけ)

ということで、2005年から書いていく。何故、2012年からやらないのかというと、そりゃ…ねえ…

以下、参考:新語・流行語大賞

2005年http://singo.jiyu.co.jp/nendo/2005.html
年間大賞は「小泉劇場」と「想定内(外)」。いわゆる郵政選挙とか、フジVSライブドアがらみの発言だとか、そういうなかなか刺激的な時代である。

この頃の下地として、小泉フィーバーやら、ホリエモンが持て囃されていうものはあるけれども、郵政民営化がらみの衆院選は2005年9月で、フジVSライブドアは2005年1月から4月あたりである。

この結果の時点で、「小泉劇場」はともかく、「想定内(外)」ちょっとはやい(確信)。
他のトップテンであるところの「ボビーマジック」は、当然、ペナントレース開幕後になるわけだから、後から来るもんねえ。

2006年http://singo.jiyu.co.jp/nendo/2006.html
年間大賞は「イナバウアー」と「品格」
トリノオリンピックの頃ですなあ、あと品格ブームのころですな。ある種、ホリエモンブームからの揺り戻しかもしれない。

トリノオリンピックが行われたのは2月。どうみてもはやい。旧ブログの、新語流行語大賞についてブツクサいってみた記事においても、こんなことを書いていた。

今、現在、「イナバウアー」と叫んでいるのは、「おはスタ」における、おはガールのみづきさんぐらいという、ある種の廃れっぷりが本当に流行語らしくてクールである。

なので、選ばれた頃には、なかなかの廃れっぷりだったのかもしれないので、やっぱりはやい(確信)

「国家の品格」の出版自体は2005年の10月、これが当たったもんだからっていうので、他の人が書いた「女性の品格」という、やたらとヒットした本が出たのが2006年9月。うん、これは後から来ているという判断でよさそうだ。

2007年http://singo.jiyu.co.jp/nendo/2007.html
年間大賞は「(宮崎を)どげんかせんといかん」と「ハニカミ王子」
おそらくは地方分権ガー時代。正直、私にはこの頃の記憶はあまりない。あとは、石川君ブームが来たかなぐらいの話かな

東国原英夫氏によるくだんの所信表明があったのは、2007年2月、はやい。ハニカミ王子と初めて呼ばれたのは2007年5月、やっぱりはやい。

2008年http://singo.jiyu.co.jp/nendo/2008.html
年間大賞は「アラフォー」と「グ~!」審査員特別賞は「上野の413球」
北京五輪のころですね。なお、北京オリンピックは8月。

ユーキャンのサイトで「アラフォー」の元とされているAround40というドラマが放映されていたのは4月から6月。さらに「アラフォー」については、アラサーという言葉から派生しているものと考えると、もう少しだけ前のものと思ってもいいのかなとは思う。

エドさんの「グ~!」については、いつから出始めたかっていうのはよくわからないけれども、少なくとも、旧ブログにこんなことを書いていた。

今年の上半期はこれだったよね。今やもう廃れている感はするけれど、大賞は大賞である。
正直、エドさんは俳優路線に行ったほうが正解っぽいけどなあ。まあ、知らんけど。

つまるところ、どっちも、北京五輪に比べたらはやい。

2009年http://singo.jiyu.co.jp/nendo/2009.html
年間大賞は「政権交代」と「こども店長」
とうとうやってきました暗黒時代。ある種、マスコミのダブルスタンダードっぷりが広くバレた新時代の幕開けでもあった。

政権交代したのは8月30日の選挙。おそい。TOYOTAのCMの「こども店長」シリーズは4月スタートで、この大賞が選ばれるまでどころか、それ以降もCMをやっていたので、こりゃ、おそい、はやいじゃなくて継続しまくっていた言葉なのね。

これは後から来た方が強い理論はどうにか成り立っていると言ってもいいのかもしれない。

2010年http://singo.jiyu.co.jp/nendo/2010.html
年間大賞は「ゲゲゲの」、特別賞は「何か持っていると言われ続けてきました。今日何を持っているのか確信しました…それは仲間です。」
朝ドラの時間をずらしてみました時代であり、マスコミの早稲田好きが改めて示された時代である。

「ゲゲゲの女房」が放送されていたのは4月から9月まで。今まで8:15からだったのをここから8:00スタートにしたというのはさておき、「ゲゲゲの~」っていうもの自体は、相当昔からあるものなので、これはどう判断してよいのやらという点で迷う。

あと、「何か(略)」…ながい(確信)。ちなみに、六大学野球で優勝を決めたのは11月。おそい。

2011年http://singo.jiyu.co.jp/nendo/2011.html
年間大賞は「なでしこジャパン」
この年は、まあお察しの通りなので、どうにか明るい話題が1つぐらいあればいいのにねという中での優勝だったわけだ。なお、優勝したのは7月、国民栄誉賞は8月。

これは、状況を加味しつつも、後から来た方が強い理論は成り立っていると言ってもいいのかもしれない。

2012年http://singo.jiyu.co.jp/nendo/2012.html
年間大賞は「ワイルドだろぉ」
藤本義一さんがいなくなった時代。この新語・流行語大賞の胆の部分だったからねえ。

とりあえず、2012年新語・流行語大賞について一応思ったことを書いておく回 窓野総研 第99回を読み返してみる。

デニムベストが流行するとされていた世界をものの見事に破壊したワイルドな人の決め台詞。R-1ってだいたい2月か3月ぐらいに開催だったと思うけれども、やっぱり春先に出た言葉だと、少し古い気もする。

つまるところ、はやい。

その一方で、トップテンに入った「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」が出たのが、ロンドン五輪(夏)ってことを考えると、あれれ?おっかしーぞー?という話なのである。

結論
つまるところ、後から来たものが強いようになんとなーく感じるけれど、少なくともここ8年ぐらいでは、そうでもなかったってことでどうですか、編集長。

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