かつてのテレビ視聴書き起こしコーナーをもう一度振り返ってみようの巻 窓野総研 第103回
今回は、旧ブログにおいて、2008年09月27日に書いた「アメトークの家電芸人コーナーの書き起こし作業から見えた、各出演者の役割・特徴」に、加筆修正したものになる。なお、この記事が投稿された時点で、元記事は削除する。
いつもなら、この旧ブログ記事の加筆修正記事は、カテゴリー的に「過去記事小ネタ」扱いになるんだけれども、今回は、窓野総研カテゴリで書く。理由は、その話だけじゃなくて、他の話もしたいからなのだ。
つまり、2部構成ですね。ってことでスタート。
第1部過去記事探訪編
2008年秋のアメトークの家電芸人部分のところの書き起こしを書いたのは、その年数の通り2008年である。なお、更新日がここ最近(2013年9月ごろ)になっているのは、サイトデザインを変更したためである。
さて、かつて書き起こしをした上で、何度もこの家電芸人コーナーを見たわけだけれども、それによって、当然、見えてくるものもあるわけですわな。
その最大のポイントは、この番組のトークのリズムを作っているのは、蛍原さんであるということである。
何を今更!知ってるよ!という人もいるかもしれないけれども、これは2008年に書いたことなので、まあそう言わずに聞いてくださいな。
書き起こしをしていくうえで、やたらと蛍原さんのうなづき、相槌、合いの手が多いことがわかったのである。
なお、書きおこしコーナーにおいては、声の大小等は考慮せずに書き連ねている。それゆえ、多少、しつこいぐらいの合いの手に見えてしまうかもしれない。でも、実際のその相槌の声は小さい。
しかし、これにより、話し手も非常に話しやすいリズムが構成されていることが見えてくる。つまり、この番組を実質支配しているのは、ホトちゃんなのである。
はい、最大のポイントはオシマイ。なので、後は小さなポイント、つまるところ、各人の役割分担的なものを書いていく。
っていうか、こういう見方をしてしまうと、それ以降、素直にTV番組を楽しめなくなるので、この手の書き起こしはお勧めできないのは内緒だ。
宮迫さんは、相槌・ツッコミを主とするメインホスト役である。言葉としては「うそやん!」「えっ!」という、驚きのフレーズをメインに使用。いわゆる、家電オンチという役割を忠実に果たしていたことがわかる。
千秋さんもまた、驚きメインである。主に「何それ?」とか「わかんない!」とか、言葉自体は突き放す感じで少々きつめである。けれども、言い方、ないしは、本人のキャラクター性によりカバーがされているようだ。
里田さんは、他の家電オンチ3人に比べると、実は会話中のリアクションはほとんど目立たない。しかし、たまに尋ねる質問や、メガネのときのリアクションなどが、ことごとくクリティカルヒットを飛ばすので目立つ。ある種、一撃必殺型のポジションにいることがわかる。
土田さんは、今回のコーナーの中心人物。家電の知識量ではこの人がトップなのだろう。他の人が話をドンドコ進めているときには、あえて引くという対策をとっている模様。特に、関根さんが話をしているときは、いわゆる関根ワールドの邪魔をしないようにしている感じが特徴的であった。
品川さんは、おしゃべりクソ野郎というキャッチフレーズのそのままに、隙あらばどんな話にも乗っかっていおうとするスタイル。(薄い厚いは別にして)幅広い知識がないとなかなかそういうことはできないので、なかなか大変な立場なのかもしれない。たまに、言葉間違いをするのもご愛嬌。
ヒデさんは、自分が中心ではないターンでは、ささやきフレーズを、他者の言葉の間をぬうようにぶっこんでくる傾向にある。だいたい、他の人の言葉を受けて、そこに上乗せのするパターンだけれど、あくまでささやきなのである。
ひとりさんは、やけに「要は」という言葉を使う。もちろん、家電のことをあまり知らない人に対して、わかりやすく説明しようという意味では、「要は」という言葉を使うことはあると思うけれど、他の人は「例えば」を使うのに対して、彼だけが「要は」を使うというのは、なかなか味わい深い。
徳井さんは、自分のターンではパワーを発揮するけれど、他人のターンだとあまり乗ってこない。ひな壇スタイルは苦手なのかもしれない。ただ、徳井さんの紹介する商品は、2008年におけるネット上で、ことごとく検索ランキングにのりまくっているので、最新家電係としてはそれでいいのかもしれんねえ。
木本さんも、2008年の段階では、まだひな壇スタイルに慣れていないのか、なかなか他人のターンではぶっこまない状態。あと、周囲の共演者に対して、やけに気を使っているように見えたのも特徴的だった。
関根さんは、そのまま関根ワールド展開役。家電一辺倒になりそうな今回の場を、関根ワールドを展開することで、微妙に修正していく役。家電の知識量は他の家電芸人に比べたら、おそらくあまりないのだろう。でも、その分、話の流れを修正するという役でカバー。2008年現在において、関根さんが他の番組でも重宝される理由がそこにあるのだろう。
というわけで、家電芸人コーナーの書き起こし作業によって、2008年における状況等が、色々なことが見えてきたのだった。
2013年の各人の現状はどうなのかっていうのは、それぞれの判断にまかせるとして、ここまでが、過去記事小ネタゾーン。ここからが、総研ゾーンになる。
第2部書き起こしサイト考察編
さて、そんな感じで、書き起こしコーナーを作って、そのアクセス云々を見てみたんだけども、まあ、このじり貧っぷりやたるやもうねという感じになっていた。たまに、炊飯器パートに人が来るぐらいですね。
番組自体の放送後や、この元記事がそこそこ人気記事になっていた頃は、アクセスは結構なものだったんだけども、5年もたてばこんなもんである。そりゃそうだ。情報の鮮度が無いんだもの。
今回の家電ネタの場合は、だいたい3か月もすれば商品が入れ替わるので、情報の鮮度はだいたい3か月ぐらいだろう。
その上で、5年経った今、わざわざ書き起こしサイトに来る人というのは、相当なレアケースである。なので、サーバー代くらいは確保したいよねと思っている管理人にとっては、このコーナーは、完全に息をしていないコーナーになっている。
もっとも、情報ベースの番組の書き起こしは、3か月の寿命がある分、まだマシなのかもしれない。
たとえば、ラジオ番組の書き起こしとか、特に情報の無いバラエティ番組になると、もっと鮮度は短くて、1か月もあれば十分だろう。
それに、情報の鮮度というものだけじゃなくて、今の時代、ネット動画全盛期なので、わざわざ書き起こししなくても、アレでこうした現物でいいよねって話にもなる。
なので、書き起こしサイトっていうのは、それこそサーバー代ぐらいは欲しいよねと思っている人は、情報の鮮度を維持するために、1度始めたら延々とやり続けないといけないのかもしれない。
でも、延々とやり続けるといったって、書き起こす行為自体、結構、面倒くさいわけですよ。実際、家電芸人回なんて、どんだけ時間費やしたことか。
これだったら、普通に視聴メモを書いて、どこどこが面白くて、どこどこがアレって言った方が、情報の鮮度と、投稿の即時性を合わせると、そりゃそっちの方が人が来るがなって話である。
身も蓋もないことをいうと、割に合わないよねって話である。
なので、今から書き起こしサイトをやろうと思う奇特な人は、完全なる趣味というポジションからはじめないと結構きついかもよと思ったのだった。
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