円グラフを見るときは油断は禁物です 窓野総研 第92回
暇だったので、某下着メーカーのカップデータを、エクセル2007に打ち込む事にした。
ただ、このデータは2006年2月8日のエキサイトニュース:日本女性のブラジャーの平均サイズは?(Excite Bit コネタ) - に載っていたものである。トリンプ調べとは書いてあったけれども、私にとっては2次情報なので、確からしさは知らん。
その記事の中で、カップの編年の推移データが出ているんだけど、2004年のデータに注目すると、Aカップ10.2%/Bカップ27.8%/Cカップ27.8%/Dカップ21.5%/Eカップ10.0%/F2.1%/Gカップ0.6%という割合になっていて、最近はBとCが拮抗しているんだよっていう話になっているようだ。。
このデータを円グラフにして、グラフの基線位置313度回転を施したものが図1である。
BとCで拮抗しているよねっていうのが、パッと見で分かる感じだ。まあ、円グラフ自体、実はあまり良いグラフではないらしいっていう話は、ひとまず目をつぶるとして…
さらに、これを踏まえて、3D円グラフにして、高さ20%、透視投影20°で調整したのが、図2である。
BとCは同じパーセンテージであるにも関わらず、どうみてもCの方が大きく見える。(あくまで図の話)なんなら、BとDを見比べても、Dの方が大きく見えてしまう。(あくまで図の話)
この図2のグラフにさらに、文字を修飾してみたのは図3である。
図3.文字修飾後インチキグラフ
今回は、BとCが同じ数字なので工作は失敗気味だったりする。これが微妙に異なる数値だった場合、Cを強力に修飾して、見る人の視線を集中させれば、他のデータのことはあまり気にならなくなるかもしれない。
まあ、今回はとりあえず、図2の話に戻ると、今、冷静に見れば、このグラフはヘンテコだなっていうのはわかるだろう.
でもね、もしも、これは夕方ごろ、例えば、夕食を作りながらだったり、夕食を食べながらだったり、その他、何かの作業をしながら、たまたま見たテレビで、こんな図が表示された場合、そこまで注意深く見ていられることができるのかい?って思うわけであります。
パッと見だと、ああやっぱり今のトレンドはCだよねー、好みとしては中途半端でもないCだよねーって思う人が出てくるかもしれない。だって、パッと見はCの方が圧倒的に大きく見えるわけだもの。(あくまで図の話)数値的には、BもCも同値なのに。(あくまで図の話)
まあ、何が言いたいのかというと、胸で判断するのはよくないっていうことと、こういうことの積み重ねで、全体の信用がどんどん悪化していくんだよっていうことですわな。
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