ブログ・サイト論とダメブログの種(過去記事スパイラル)
これは前身のブログにおいて、2006年12月6日に投稿した記事「ブログ・サイト論はアクセス奴隷スパイラルの一環です」を、大幅に加筆修正等したものになる。大幅な加筆とはいえ考えていることのベースは、この頃からあまり変わっていないので、まあイイかなと思っている。なお、こっちのブログに記事を移し替えた時点で元記事は消す予定。
ということでスタート。
前身のブログでは、たまにブログ・サイト論っぽいことを書くことがあった。
ちなみに、ブログ・サイト論というのは、何でブログを書くのかだとか、ニュースサイト(ネット情報をまとめて紹介するサイトと捉えてね)は今後必要なのかだとかを論ずるもののことと、当ブログでは定義することにする。
ちなみに、前身のブログにおいて一部地域で人気があった(?)のは、他人が書いたブログ論だのサイト論に乗っかりつつ、改変しつつ、自分の主張を小出しにするアクセスダウン論(どうすりゃ、ブログに読者が来なくなるかとか、ネガティブマインド全開の論)シリーズだった。なお、このアクセスダウン論シリーズは、前身のブログの整理を進めていくごとに、こっちのブログに移し替えていく予定であるという宣伝を挟むとして…
でも、よくよく考えてみたら、こんなブログ論だのサイト論だの、所詮はブロガーやサイト管理人の内輪話である。私自身が純然たる読者ならばそんなのどうでもいいわよ!と思う話なのである。
でも、このブログ論やサイト論は一度書きだしたら、やめられない。止まらない。(経験者談)
では、何故そんな極めてどうでもいい記事を書こうとするのか。
ブロガーなり管理人の自己主張という面もあるのかもしれないけれども、実際、私がアクセスダウン論等を書いていた理由は、ただただ、ニュースサイトがピックアップしてアクセスが増えるかもしれないという期待感が働いていたからである。
今でこそ掲示板系のまとめサイトの天下だけれども、この記事を書いていたころだと、ニュースサイトや某ブックマークは、ブログ・サイト論に関する記事がピックアップされている場合が多々あったわけだ。
上記の前提のもとだと、ノーマルな記事よりも、ブログ・サイト論を恥ずかしげもなく語った記事を書くほうが、ニュースサイトや某ブックマーク経由でアクセス数が増えることが期待される。あわよくばその過程で新たな読者(自分の主張を聞いてくれる人)をゲットできる可能性が高くなる。
↓
ブログ・サイト論を語ることで、アクセス増を期待する。
↓
運よくそのブログ・サイト論を語った記事がニュースサイトで紹介されて、アクセス数が増える。
↓
さらにブログ・サイト論を語った力作記事を書けば、アクセス数が増えて、あわよくばその過程で新たな読者をゲットできると考えて、力作記事を書く。
↓
その力作記事がニュースサイトで紹介される。
↓
(以下同文)
ただただ、アクセスが欲しいがために、純然たる読者は特に求めてもいない記事を書くことになる。一種のアクセス奴隷である。これがスパイラルとなっていくのだ。
ブログ・サイト論なんか面白くないよ、時間の無駄だよと思いながら、このアクセスの多さの快感が、そして、自分の主張を聞いてくれる人がいるという快感が忘れられず、このスパイラルは止まらなくなる。
なお、このスパイラルには罠がある。ブログ論・サイト論以外の主張を書き始めると、アクセス数が激減することになるという罠だ。
あくまで、アクセス増はニュースサイト群に頼っている状態であるためだ。さらに、読者の定着も、あくまでニュースサイト群からやってきた人の、ちょっとした気まぐれにすぎない。いってみれば、こっち側がアクセス数をコントロールできる立場じゃない。あくまで、主導権は向こう側のニュースサイト群にあるのだ。
でも、一度手にした快感は忘れられない。
かくして、ニュースサイト群に対して、ブロガーがそのニュースサイト群が好きそうな記事を書こうとする、いわば媚びを売る(言い過ぎ)という主従関係が生まれる。結果、ブロガー自身が、アクセス奴隷となる。
そして、ブログ内部では、本来、自分の主張を聞いてほしいがためにやり始めた、集客目的のブログ論・サイト論が、そのブログの中での中心コンテンツとなる革命が起きる。ブロガーの主張は完全に内輪ネタに収束する。
こうしてこの世界にまた一つ、新たなダメブログが生まれた…
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